エピソード紹介~思い出の先生~
みなさんこんばんは、リゲラです
今回はウルトラマンメビウス第41話『思い出の先生』について書いていきます。
メビウスの中でも名エピソードとして知られるこの回は、
25年の時を経て放送された、ウルトラマン80教師編を締めくくる内容となります。
その愛のあふれる内容に、リアルタイムで見たときは感動しました。
そこで今回は、以前の記事で書ききれなかった感動の1話について書いていきます。
以前の記事はこちら。
1、『思い出の先生』ストーリー
不登校の生徒を迎えに来た教師の姿から物語は始まります。
彼の名は塚本、ウルトラマン80こと矢的猛の元教え子です。
彼は矢的に憧れて教師となったのです。
そのころ、宇宙から円盤生物ロベルガーが飛来
それを追ってウルトラマン80が再び地球にやってきました。
ロベルガーⅡ世
太平洋上の無人島に降り立った両者は戦闘を開始、一進一退の攻防を繰り広げます。
苦戦する80でしたが、駆け付けたメビウスと共にこれを撃破しました。
戦闘を終えたウルトラマンメビウスことヒビノミライがGREWGUYS基地に帰ると、
作戦ルームでマイナスエネルギーについて話していました。
マイナスエネルギーとは人間の心の暗い波動で、それが怪獣を呼び寄せると言われています。
今になってそれが再び観測されたのです。
塚本が勤める桜が丘中学校は少子化に伴う統合で廃校になることが決まっています。
そんな思い出の場所での最後の思い出作りにと、
久しぶりに元クラスメートと再会した塚本達により、同窓会が企画されました。
同じころ、マイナスエネルギーの調査に来たミライは塚本たちと遭遇します。
そこでミライは、矢的先生をを呼んできてほしいと相談を受けます。
(矢的は教師と防衛隊員の二足の草鞋を履いており、同じ防衛隊員のミライならば連絡が取れるのではと考えたのです)
そのことをは80に報告するミライでしたが、怪獣に対処するために教師を捨てた自分には出席する資格がない。
代わりに謝ってきてほしいと言われてしまいます。
後日、新聞にウルトラマン80が再び現れたというニュースが掲載されます。
それを見たかつての教え子たちは、恩師が同窓会に来てくれるよう空に向かって叫ぶのでした。
そして同窓会の当日、次々と生徒たちが集まっていき思い出話に花を咲かせている
最中に小学校の近くに怪獣ホーが出現。しかし、その様子はどこかおかしい。
変身したメビウスとしばらく戦闘になります。
ホーは硫酸の涙を流しながら、メビウスを攻め立てます。
そんなとき、颯爽と一人のウルトラマンが駆け付けます。
「あぁ!」
「あれは」
「ウルトラマン」
「80!」
「俺たちの」
「ウルトラマンだ!」
80の出現に生徒たちは、次々に言葉をつなぎます。
「マイナスエネルギーによって出現した怪獣ならば、私が倒す!」
と伝え80はメビウスと交代します。
その言葉通りに、ホーに光線を浴びせて倒します。
消滅していくホーはどこか満足そうな表情を浮かべていました。
戦闘が終わると、メンバーは恩師であるウルトラマンに向かって叫びます。
「先生ー!先生に憧れて、僕は教師になりましたーー!」
「私は、結婚して3人の子どものお母さんでーーす。」
「僕は地元の信用金庫に就職しましたーー!」
「大学で研究する日々を送っていまーーす!」
「親父のスーパー継いで、がんばってるぜー!」
感謝の言葉を伝え終えると、横断幕を広げ“仰げば尊し”を歌います。
そんな生徒たちの言葉を聞き終えると80は空に飛び立っていきました。
そして、人間に戻ったミライの元に矢的猛が現れます。
「教え子たちに逆に教えられてしまったな。」
「メビウス、私は自分の言葉で謝ってみるよ。大切な、私の生徒たちだから。」
そう言って、矢的は同窓会に向かい生徒たちとの再開の時間を楽しむのでした。
2、エピソードについての私見
このエピソードの特筆すべき点は、25年もたってから
ウルトラマン80という作品を本当の意味で完結させたということです。
地球滞在時に、ウルトラマンとしての指名は遂行することのできた80でしたが、
教育という立場から怪獣発生を抑えるという、矢的猛としての目標は果たすことができませんでした。
もちろん、怪獣との戦いが激しくなった中、他のウルトラマンの力に頼らずに
地球を守ったことはすばらしい功績です
ですが、そのせいで自らの理想を捨てなければならなかったことには大きな心残りがあったことでしょう。
生徒たちに合うことができないという言葉からも、後悔の程がうかがえます。
それでも、矢的が教育にぶつけた思いの強さは生徒たちの心の中に残り続けました。
そんな思いが、マイナスエネルギーから優しい怪獣を生み出すという奇跡を起こしたのだと私は考えています。
3、余談
・長谷川初範氏が出演したわけ
25年ぶりにウルトラシリーズに出演することとなった長谷川氏ですが、
メビウス放映当時はスケジュールが忙しく、本来ならば出演は実現しませんでした。
しかし、プロデューサーである渋谷浩康氏からの
『矢的先生への同窓会の招待状』
という熱い思いをつづった手紙に感動し、出演を決めたロいう経緯があります。
『思い出の先生』を感動の1話にしたのは、作品に対する愛と熱意のこもった一通の手紙だったのです。
いかがでしたか。
現実では大人の事情によって消えてしまった教師という設定を、
愛のあるリメイクで、すばらしい作品に仕上げてくれたことに1ファンとして本当に感謝をしています。
最近では影の薄い80ですが、このエピソードを通して少しでも多くの人にすばらしさを知ってほしいです。
今回はここまで
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