ウルトラ怪獣語り グリーザ ~ゼットンを超える絶望感~
グリーザはウルトラマンX第21話で初登場した怪獣です。
これまでの怪獣とは全く異なる存在で、そこに見えるのに存在しない
何を考えているのかわからない、という生物らしくない得体のしれなさがあります。
感情が読めない不気味さ、どこか神秘的なデザインと本編での圧倒的な絶望感から
ニュージェネで人気の高い怪獣の一体です。
私自身、どうやって倒すのか全く想像ができず、ハラハラしながら最終回を見たのを覚えています。
今回はそんなグリーザについて語っていきたいと思います。
1、グリーザについて
能力
空間エネルギーが0。つまり無そのものである怪獣。
私たちが見ている姿は、脳が無理やり視覚化したもの。
その特異な性質から来るこちらからの攻撃は通らないという最高の防御力。
そして、エクシードエックスに大ダメージを与える程の攻撃力が特徴です。
また、生命エネルギーを吸収するという性質を持ち
これまでに3つの惑星を滅ぼしています。
3形態への変化
グリーザは移動用と行動用の2つの形態を使い分けます。
さらに、本編ではイレギュラーによる第3の形態も披露しています。
第一形態
画像元:https://ultraseries.fandom.com/wiki/Greeza#2nd Form
紫色の発光するウニのような姿で、宇宙空間を移動する際にこの形態になります。
1話冒頭のように、このままでも戦うことが可能です。
第二形態
画像元:https://ultraseries.fandom.com/wiki/Greeza#2nd Form
頭部が発光する人型の形態。
人が笑っているような甲高い鳴き声を発し、陽炎のような動きで敵を翻弄する。
これまでの怪獣のイメージを覆す、不気味だが神秘的な姿をしています。
その強さは桁外れで、存在が無のためかすべての攻撃は当たらない。
しかし、グリーザからの攻撃は命中するという、理不尽すぎる戦いでエックスとXioを圧倒しました。
結局この形態にまともなダメージは与えられず、実質の最強形態となっています。
これまでの強豪怪獣のように、パワーアップや作戦では打つ手がなく、
どうやって勝つんだという絶望感を味わわせてくれました。
ゼットンの絶望感を現代で映像化するというコンセプトを、見事に表現できています。
デザインと本編での活躍から、3つの中で一番人気の形態です。
陽炎のような動きで敵を翻弄します 。怖い((((;゚Д゚))))
第三形態
画像元:http://maskrider-futaba.info/archives/8396
第二形態の全身にとげが生えたような見た目。
エクスラッガーと多数のスパークドールズを取りこんで変化しました。
この形態になると実体化してしまい、こちらから攻撃が通るようになってしまいます。
しかし、取り込んだスパークドールズの能力を使えるため、
怪獣たちの強力な必殺技を連発してきます。
さながら、複数の強力な怪獣を相手にするようなものなので、
驚異的な強さなのは変わりません。
物語の元凶!?
画像元:nuts-chan-nel.com/archives/582.html
1話で語られたウルトラフレアはエックスがグリーザを太陽に放り込んだことによって発生しています。
これにより、地球のスパークドールズが目覚め、怪獣による被害が世界各地で起きました。
また、中盤以降はダークサンダーエナジーを地球に向けて放っており、
怪獣を凶暴化させたばかりか、グア軍団という宇宙の支配者まで呼び寄せてしまっています。
画像元:http://takebo.ldblog.jp/archives/ウルトラマンX19話%20感想.html
グリーザの存在が地球での災害や宇宙人の侵略を引き起こし、 ウルトラマンXにて
地球を何度も危機に陥れていたのです。
(仮に怪獣や宇宙人が地球を支配しても、グリーザの手で滅ぼされるのですが)
デザイン
デザインは後藤正行氏。 田口監督からの無茶ぶりを表現した見事なデザインというほかありません。
以下がデザインに関しての後藤氏のツイート
虚空怪獣グリーザ!ウルトラマンXのラスボス怪獣!シンプルな姿から外装を纏ってサグラダファミリア的な姿になるって監督からのオーダーだったのが⁇って感じで苦労しました⁈第三形態から逆算して第二形態をデザインしました、演出の凄さもありトラウマ感満載のラスボスになりました! pic.twitter.com/55UEecEQUZ
— 後藤正行 (@aws49T8EvYnPX7U) March 9, 2020
ちなみに、モチーフとなったサグラダファミリアの天井はこんな感じ
画像下部が発光する頭部、柱や天井の模様(?)が全身のとげのイメージでしょうか。
ここからどこか神秘的な雰囲気を持つ、グリーザが生まれたのも納得ですね。
2、劇中での活躍
圧倒的な力
21話から本格的に活動を開始。
第一形態で地球に飛来し、アメリカ・ネバダ州のスパークドールズ保管場所を一瞬で消滅させます。
その後、第二形態となり日本まで飛来。
ウルトラマンエックスとXioの共同戦線(サイバーゴモラとスカイマスケッティ)
を相手にします。
3対1と数的に不利な状況ながら、一切のダメージを負わずに圧倒。
特効を仕掛けたエックスを体内に吸収しますが、内部から攻撃され爆発します。
爆発の後にエックスとグリーザの姿はなく、
光を失ったカラータイマーのみが残されました。
決着
エックスの必死の攻撃によって倒されたかに思われましたが、ほどなくして再生。
そのまま、Xioと交戦しますが、攻撃をものともせずにスパークドールズを吸収し、第三形態へと変化。
復活したエックスとの再戦では、実体化し攻撃が当たるようになりますが、
怪獣たちの必殺技でエックスを苦しめます。
しかし、エクスラッガーによる一撃で怪獣たちを取り戻されてしまいます。
怪獣たちはエックスに味方し、その力でハイブリットアーマーが生まれます。
画像元:https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/32526.html
最後は、必殺技のウルティメイトザナディウムを受け大爆発を起こしました。
無敵のグリーザもエックスと大地そして怪獣たちの絆に敗れ去ったのです。
いかがでしたか
グリーザは類を見ない能力で視聴者に絶望感を与えてくれました。
それまでほとんどのシリーズを見てきた私も、
『どうやって倒すんだこれ・・・』
とこれまで倒し方が全く浮かばず、これはヤバい奴が現れた!!
と思ったものです。
ここまでハラハラさせてくれる怪獣は中々いないので、
まだ本編を見たことのない人には、ぜひとも視聴してもらいたいです。
(この記事で盛大にネタバレしてますが・・・)
現在、円谷の公式YouTubeチャンネルで、ニュージェネを1~3話まで開放中なので
ウルトラマンXを見たことない人はぜひご覧ください。
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今回は以上です。
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